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贋作師

君は、本当に狂っているんだね。
僕の作品の良さが解らないだなんてね。

 

僕はね、ただ彼らの『真似事』をしただけさ。

 

彼らが誰かって?

この世界を穢した奴等さ。

 

穢されたんだ、それ相応の罰は受けてもらわないとね。

 

僕はね、謂わば『贋作師』なんだよ?

そんじょそこらの猟奇殺人鬼と同じにしないで欲しいね。

 

嘘じゃない、ほら、見てみなよ?

僕の殺人が、いかに彼らの『贋作』に値するか。

 

さ、お話はここまでにしよう。

 

君も、『贋作』されるべき人間だからね。

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