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機械仕掛けの人形

貴方にあるもの。

わたしにはないもの。

 

貴方の全身から、鼓動が脈打つ音がきこえるのです。

 

わたしも、それが欲しかった。

 

そして、貴方は笑う。

時々、貴方は泣く。

 

これが、貴方が言う『感情』というものなのでしょうか?

 

それも、わたしは所持していません。

 

わたしのすべきことはただ一つ、

わたしを創ってくれた貴方を喜ばせること。

 

機械であるわたしが、感情を持たないわたしが、

何故か、貴方の笑顔で、胸が暖かくなるような気がするのです。

 

だからお願いです。

 

最後のこの瞬間まで、微笑っていてください。

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